こんにちは。
さて、英語の学習をされている方で、リスニングの勉強は順調でしょうか?
特に、英語初心者の方で、音読を一生懸命やったり、多聴(英語をたくさん聞くこと)もしているのに、リスニングがあまり上達しないとか、そんな経験されていませんか?
確かに、音読や多聴は、リスニングの有効な勉強法ですが、英語初心者がやみくもに実践しても、大きな成果は得られないと思います。
それらを実践する前に、ある学習ステップを踏んで、英語を聞く基礎を身に着ける必要があるからです。
そこで、今回は、「英語初心者がリスニングの勉強で見落としがちな学習ステップ」と題して、英語初心者がリスニングを勉強する際に、見落としがちな学習ステップをご紹介したいと思います。
英語初心者にとって必要なリスニングの学習ステップ
英語初心者が取り組んだ方が良い学習ステップは次のように考えています。
- 英語の発音の勉強
- 音で英単語を覚える勉強
- 聞き取った単語の順番で理解する勉強
英語の発音の勉強
英語初心者がリスニングができない原因として、まず、発音の勉強不足が挙げられます。
母音の数について、英語は、母音の分類の仕方にもよりますが、おおよそ20~26程度と言われています。一方、日本語の母音は、「あ、い、う、え、お」の5つなので、圧倒的に英語の方が多いです。子音の数も同様に、英語の方が日本語よりも多いです。
ここで問題になるのが、日本語を母国語とする私たちが英語を聞いてしまうと、脳が、英語の音を日本語の母音や子音に置き換えて理解しようと処理してしまう点です。
テレビ朝日「タモリ倶楽部」という番組で、洋楽の歌が一部日本語に聞こえるものを投稿する「空耳アワー」というコーナーがありますよね。
あれも、英語の音を、日本人が日本語の音で処理してしまう現象が出ている良い例だと思います。
リスニングの最初の学習ステップとして、発音を勉強することを強くお薦めします。
音で英単語を覚える勉強
英語の発音が覚えたら、次は、英単語を音で覚えることです。
学校の授業では、当然、教科書を見ながら、英語を学習しているので、文字で英語を理解するという時間が圧倒的に多く、音だけで英語を理解する時間が少ないです。
また、高校や大学の入学試験問題も、リーディングの比重が圧倒的に高いため、どうしても、単語を文字で暗記する勉強に偏ってしまいます。
しかし、音を聞いて、即座に単語を捉え、その意味を捉える勉強をしないと、英語の音が聞こえるけど、意味が頭に入ってこないという壁に必ずぶつかります。
この壁を乗り越えるには、音で単語を覚える勉強を地道に積み重ねる必要があります。
私も、この壁に長くぶつかっていた時期があり、苦労してしましたが、地道な勉強で少しずつリスニングができるようになっていきました。
聞き取った単語の順番で理解する勉強
これも、英語初心者が見落としがちな学習ステップですが、リスニングは音なので、発音された途端から消えてしまいますので、聞き取った単語の順番から理解しなければなりません。
英語初心者の段階だと、英語の長文を読むときに、日本語の語順に合わせて、英文を返り読みしてしまったり、英文全体を眺めたりしてしまうことがありますが、リスニングでは、このやり方は全く通用しません。
英語を前から語順通りに理解する力を身に着けないと、ちょっとした会話は聞いて理解できても、長い文章で構成されるニュースやディスカッションを理解するのは難しいと思います。
TOEICの試験で言えば、Part1とPart2の問題は解けても、Part3とPart4のような長いセンテンスが出てくる問題には苦戦します。
英語を語順通りに理解する勉強法については、以前書いた下記の記事を参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リスニングは、正しい方法で継続しないと勉強しないとなかなか成果が出ない分野です。
特に、リスニングは、単語や文法の習熟度、英語を理解するスピードなど総合的な力が試されるので、どれかの分野に穴があると、リスニングの障害になってしまいます。
そして、リーディング、ライティング、スピーキングは、自分のペースで読んだり、書いたり、話したりすることはできますが、リスニングは、話し手のペースに合わせて理解する必要があるので、4技能の中で、最も難しいとも言えます。
また、脱線してしまいますが、実践的に英語を聞いて理解するためには、リスニングの勉強はもちろん必要ですが、話されている内容の知識を熟知することも大切です。
日本語で聞いて理解できない内容は、英語で聞いても当然理解できません。逆に、話している背景知識が理解できていれば、完全に聞き取ることはできなくても、聞き取れた部分で、言われている内容を推測することはできますし、完全に聞き取らなければいけないというプレッシャーが少なくなります。
また、実際に会話していて聞き取れなかった場合に、相手に聞き返すフレーズ「Sorry?」などを準備しておき、適宜質問する姿勢を身に着けることも大事ですね。
今回書いた記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。