中国で猛威を振るっている新型コロナウイルス。
最も状況が深刻な湖北省武漢では、現地を離れる航空便や鉄道などの公共交通機関の運行が1月23日から停止。
武漢の中心部では、1月26日から許可された車以外の通行が禁止されるなど移動が厳しく制限されていて、街は事実上封鎖された状態となっています。
そして、日本国内でも、感染者情報が続々と発表されています。
このような感染拡大の状態は、いつまで続くのでしょうか?
収束までの期間はどれくらいかかるのでしょうか?
過去の事例を含めて、調べてみました。
そもそも「新型」コロナウイルスとは?
コロナウイルスは、電子顕微鏡で見ると、太陽のまわりを「コロナ」というガスが取り巻いているような形をしているところから名付けられたウイルスです。
通常の風邪のうち、流行期には35%がコロナウイルスによるものだとされています。
今回の新型コロナウイルスは、この風邪のコロナウイルスではなく、感染すると重い肺炎を発症するコロナウイルスとされています。
ちなみに、これまで重症化するコロナウイルスとして確認されたのは、、、
- 2003年に中国やアジア各地を中心に感染が広がった新型肺炎、「SARS」(サーズ)を引き起こしたコロナウイルス
- 2012年にサウジアラビアで最初に確認された、重い肺炎を引き起こす「MERS」(マーズ)のコロナウイルス
の2種類になります。
【新型コロナウイルス】いつまで続く?収束までの期間はどれくらい?
2020年2月3日現在、新型コロナウイルスがいつまで続くのか、収束までの期間はどれくらいなのか?目途が立っていない状況です。
では、過去の事例は、どうだったのでしょうか?
同じコロナウイルスで猛威を振るったSARSとMERSの事例を調べてみました。
2002年 SARSが収束するまでの期間
中国やアジア各地を中心に感染が広がった新型コロナウイルス「SARS」(サーズ)。
SARSは、2002年11月16日に、中国南部広東省で非定型性肺炎の患者が報告されたのに端を発し、北半球のインド以東のアジアとカナダを中心に、32の地域や国々へ拡大しました。
WHOによって終息宣言が出されたのは、2003年7月5日。
最初の発症事例から終息(収束)まで、約8か月が経過していました。
WHOが2003年9月26日に発表した、2002年11月1日から2003年7月31日までの期間における全世界での感染者数(可能性例)は8,098名、死亡者数774名です。
2015年 SARSが収束するまでの期間
韓国を中心に猛威を振るった、新型コロナウイルス「MERS」(マーズ)
2015年5月11日,韓国において,中東地域からの帰国者の感染が確認。
その後,医療従事者や家族等への2次感染が報告されました。
同年11月25日に最後の陽性患者が死亡し陽性事例がなくなったことから,12月24日に世界保健機関(WHO)の基準に基づく感染終息宣言になりました。
最初の発症事例から終息(収束)まで、約7か月が経過していました。
患者の累積は死亡者38人を含む186人です。
まとめ
今回は、「【新型コロナウイルス】いつまで続く?収束までの期間はどれくらい?」と題しまして、新型コロナウイルスの感染拡大がいつまで続くのか?収束までの期間はどれくらいなのか、調べた内容をまとめてみました。
現時点で、新型コロナウイルスの収束の目途は立っていません。
ただし、SARSとMERSの事例を踏まえると、長い期間を要することは間違いなさそうですね。
今回は、ここまでとさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。