こんにちは。kerorinです。
さて、普段、サラリーマンの傍ら、裁量トレード(自分の手で取引をすること)をしていますが、並行して、自動売買ソフト「EA」も駆使して、トレードをしています。
EAに出会ったのは、裁量トレードがある程度できるようになったときに出会いましたが、もし、裁量トレードよりも、EAに先に出会っていたら、たぶん、「EA」だけでFXトレードしていたと思います。
それぐらい、EAはとても便利なソフトですし、裁量トレードができるようになるのは大変なんですよね。
この記事では、サラリーマントレーダーkerorinの視点で、EAのメリット・デメリットについて、FX未経験の人にもわかりやすく紹介したいと思います。
そもそもEAとは?
EAは、英語の「Expert Adviser(エキスパートアドバイザー)」の頭文字をとったもので、「イーエー」と呼びます。
EAとは、一言でいうと、FX取引プラットフォーム(例えばMeta Trader4 MT4)上で使えるFXの自動売買ソフトのことです。
ひとつひとつ説明していきますね^ ^
FX取引プラットフォーム、Meta Trader4 MT4とは?
FXというのは、為替相場での売買取引により利益を得ますが、利益を出す適切な取引をするには、日々刻々と動く値動きにだけ目を配るのではなく、過去の値動きの流れも見る必要があります。
そのため、為替の値動きを時系列で記録したデータ「チャート」が必要です。
チャートは、こういうものですね↓
そして、このチャートを分析するための道具も必要です。
道具の例としては、トレンドライン、移動平均線、サイクルライン等ですね。
FX取引プラットフォームは、チャート画面を表示して、チャート分析の道具も使えて、売買ができるツールになります。
そのFX取引プラットフォームの中で、世界中で広く使われているのが「Meta Trader4 MT4」なんです。
kerorinも、「Meta Trader4 MT4」で、裁量トレードをしています。
Meta Trader4 MT4は、次のような画面になります↓
EAだけでは、FX取引はできない
EAとFX取引プラットフォームは、ゲームで例えると、EAが「ゲームソフト」、FX取引プラットフォームが「ゲーム本体」の関係です。
ゲームソフトだけでは、ゲームは使えないですよね。
EAも、あくまで、自動売買“ソフト”なので、これだけでは取引できません。
FX取引プラットフォーム(ゲーム本体)に、EA(ゲームソフト)を組み込むことで、FXで、自動的に取引をすることが可能になります。
ここからは、EAのメリット・デメリットを説明しますね↓
EAのメリット
メリット①:トレードスキルを身に着ける必要がない
自分でトレードをするには、チャート分析ができないといけません。
実は、適切なチャート分析ができるようになるというのは、相当な努力が必要です!
どのくらい大変か、FX未経験の方だと、なかなかイメージしづらいと思いますので、英語の勉強に例えると、
アルファベットを全く知らない状態から、英字新聞をスラスラ読めるレベルになる
ぐらいの大変さです^_^;
例えば、チャートの世界では、英語でいうアルファベットは、「ローソク足」になります。
ローソク足
(余談ですが、ローソク足を考案したのは、実は日本人で、江戸時代の米商人・本間宗久です)
そして、ローソク足の形によって、受け取る情報が変わります。
と
では意味が全く異なります。英語でいえば、英単語のような位置づけですね。
さらに、英単語を組み合わせると、熟語になって、違った意味をもつように、ローソク足を複数組み合わせることで、別の意味が出てきます。
例えば、
や
です。
さらに、みなさんが中学校の授業で覚えた英文の形「so~that構文」や「too~to構文」のように、チャートにも一定の形があります↓
チャートパターンのひとつ、トライアングルと呼ばれるものです。
こうした知識を身に着けて、なおかつ、リアルタイムの相場で使えないとダメです。
なぜなら、相場で利益を出すトレーダーになるには、チャートが理解できるのが最低条件だからです。
英語の世界でいえば、ネイティブのレベルになる必要があります。
FXは、世界中のトレーダーが相手ですからね^ ^;
少し話が逸れますが、私は、社会人になって、仕事上、英語が必要になり、語学学校で約2年間勉強したことがあります。
ある程度、英文がスラスラ読めるようになるまでには、平日の通勤や昼休みのスキマ時間、帰宅後の余暇、休日の時間をほぼ英語の勉強に費やしました。
裁量トレードの勉強も英語の勉強と全く同じです。
毎日コツコツ勉強して、年単位の時間を費やして、ようやく通用するレベルになります。
正直、社会人で仕事をしながら、裁量トレードの勉強をするのは、めちゃくちゃ大変だと思います。
でも、EAを使えば、自分でチャート分析をする必要がなく、自動で売買取引をしてくれます。
わかりやすく例れば、EAは、自動翻訳ソフトに似ています。
自分が英単語・英熟語・構文の知識(チャート分析の知識)を知らなくても、翻訳ソフト(EA)を使えば、英文(チャート)を分析して、自動的に、アウトプット(売買取引)してくれる。
EAの最大のメリットだと思います。
メリット②:日々、自分の時間を犠牲にする必要がない
仮に、トレードスキルを身に着けたとしても、自分でトレードをする場合(裁量トレード)は、
- チャート分析を日々行う
- チャンスがあればエントリーする
- 利確・損切をする
という作業を、自分でしなければいけません。
サラリーマンだと、日々忙しい合間をぬって、チャートを分析して、チャンスを逃さないように取り組まないといけないので、それ相応の時間がとられます。
しかし、EAを使えば、これらの作業を自動的にやってくれます。
自分の貴重な時間を犠牲にせず、収入を得ることが出来るので、例えば、副業をするのに十分な時間はないけど、副収入を得たい方にはピッタリだと思います。
メリット③:FX相場を24時間監視・取引できる
FXは、平日24時間相場が開いているのが魅力ですが、自分でトレードする場合は、24時間相場に張り付くことはできません。
人間には睡眠時間が必要ですからね^ ^;
とくに、サラリーマンであれば、仕事中に、チャートを見ることはできないでしょう。
(少し話は逸れますが、世の中には、会社のトイレで、仕事中に、こっそりとスマホで取引をする”トイレトレーダー”も存在しますが、トレードの面においても、就業規則の面においても、リスクがありますので、全くオススメしません笑)
でも、EAは、稼働してしまえば、自分が仕事中の時間でも、睡眠中でも、チャートを監視して、チャンスがあれば、自動で取引をして稼いでくれます。
VPS上で、EAを設置すれば、24時間相場を監視してトレードしてくれることも可能です!
当たり前ですが、一日1時間チャートを監視するより、24時間相場を監視したほうが、チャンスを多く見つけることができます♪
メリット④:感情がないから、ミストレードがない
裁量トレードで最も難しく、最も大切なのは、自分のトレードルールで、“淡々”と続けることです。
しかし、相場で100%勝てる手法はないため、どんなトレードルールも、相場の状況により、調子が良いとき(連勝しているとき)、調子が悪いとき(連敗しているとき)が出てきます。
そして、調子が良いときには、
「絶好調だから、このエントリーは少しリスクあるけど、勝てるでしょ♪」
と考えたり、調子が悪いときには、
「負けを取り返したい!」
と考えたりして、自分のトレードルールから外れた取引を誘発する恐れがあります。
そして、想定外の負けを引き起こしてしまうのです。
kerorinも、過去に、感情に揺さぶらて、負けトレードをしてしまった経験を何度もしています^_^;
一方、EAは感情がありませんので、あらかじめ設定された売買条件のとおりのままトレードしてくれます。
トレードルールを貫くという点で、抜群の安定感があるのも大きなメリットですね。
では、ここからは、EAのデメリットについて、紹介します。
EAのデメリット
デメリット①:ファンダメンタルの要素に対応できない
EAは、過去のチャートを分析して、売買条件を決めているため、重要指標発表や有事(選挙、~~ショック、要人の重要発言)によるの値動きに対応するのが苦手です。
こうした値動きの要素を、ファンダメンタルズと言います
なので、EAの使用者が、EAではカバーできないファンダメンタルズに注意を払う必要があります。
デメリット②:EAの取引、損益の上下動に慣れる必要がある
自分の手でチャート分析を行い、売買を行う裁量トレードであれば、自分でトレードルールを決めることができます。
「このトレードルールで取引を繰り返せば、損益がどのように推移するのか?」を、自らの手で、事前検証やバックテストをすることで、正確にイメージできます。
ですが、EAは、EAの開発者が設定した売買条件に従ってトレードします。
そのため、稼働し始めた当初は、EAの取引や損益の上下動が、自分の漠然とした取引イメージとどうしても乖離している場面が出てきます。
つまり、稼働させながら、EAの動きを少しずつ知って慣れていく必要があるんですよね。
しかし、トレードは、その性質上、どうしても孤独になりがちで、初心者の方だと、一人でEAを稼働していくのは、不安を抱えやすいです。
EA稼働の初期段階を乗り越えるのが、重要なポイントになります。
EAのデメリットを解消するには
では、上記2つのデメリットを解消するには、どうすればいいのでしょうか?
keorinが考えるには、次のような要素が必要だと考えています。
- ファンダメンタルの要素のケアをアドバイスしてくれる人の存在
- EAの不安や疑問点を質問できるサポーターの存在
- 同じトレードスタイルを志す仲間の存在
つまり、こうした環境を提供してくれるサポート体制があるとベストですね!
まとめ
メリット①:トレードスキルを身に着ける必要がない
メリット②:日々、自分の時間を犠牲にする必要がない
メリット③:FX相場を24時間監視・取引できる
メリット④:感情がないから、ミストレードがない
デメリット①:ファンダメンタルの要素に対応できない
デメリット②:EAの取引、損益の上下動に慣れる必要がある
※デメリットを解消するには、EA提供だけでなく、継続するためのサポートが必要
いかがでしたでしょうか?
EAは、継続できるサポートがあれば、誰でも利益を出せる、とても便利なものなので、使われたことがない方は、ぜひ、試しに利用してほしいなあと思います!
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記事を最後までご覧いただきありがとうございました!