こんにちは。kerorinです。
さて、先日、久々に学生時代の友人に会った時に、自分が「FXでトレードをやっている」という話になり、友人から、
と聞かれました。
kerorinは、普段、裁量トレードや自動売買ツールをやっていますが、「ギャンブルをやっている」という自覚はあまりないんですよね。。。
別に、「ギャンブル依存症」になっているわけではないですよ苦笑
FXで取引している最中も、興奮とか刺激を感じるわけではなく、むしろ、ストレスを感じている方ですので。。。
今回、友人から、↑のように聞かれたので、改めて、FXに対する自分の考えを整理したいなあという気持ちになり、この記事では、「FXとギャンブルって何が違うの?」について、kerorinなりの理解を書いてみたいと思います。
そもそもFXとは?
FXは、
Foreign Exchange = 外国為替証拠金取引
の略語です。
「外国為替取引」という言葉と「証拠金取引」という言葉が組み合わさっています。
それぞれ分けてみていきましょう。
外国為替取引とは?
外国為替取引は、「国と国の通貨を交換する取引」のことですね。
例えば、ドルと円の取引ですね。
- ドル円の為替レートが1ドル=100円のときに、1000ドル(10万円)買う。
- 1ドル=110円になった時に、1000ドルを売って円にする。
- 1000ドル×110円/ドル=11万円になり、10万円だったものが11万円になったので、1万円プラスになる。
反対に、、、
- 1ドル=100円のときに、1000ドル(10万円)買う。
- 1ドル=90円になった時に、1000ドルを売って円にする。
- 1000ドル×90円/ドル=9万円になるので、10万円になったものが9万円になってしまったので、1万円マイナスになります。
このように、外国為替取引は、基本的に、為替レートの差で、損益が決まります。
「証拠金取引」とは?
一方で「証拠金取引」とは、「証拠金を担保にその何倍もの金額を運用する取引」です。
「何倍もの」の倍率のことを、レバレッジと呼びます。
例えば、証拠金で10万円預けて、レバレッジ=10倍だったら、証拠金10万円×レバレッジ10倍=100万円の取引可能になるので、先ほどの「外国為替取引でのドル円」を例と同じ取引をしたら、どうなるでしょう?
- ドル円の為替レートが1ドル=100円のときに、10,000ドル(100万円)買う。
- 1ドル=110円になった時に、10,000ドルを売って円にする。
- 10,000ドル×110円/ドル=110万円になり、100万円だったものが110万円になったので、10万円プラスになる。
取引額が10倍になったことで、利益も10倍になりました。
反対に、損失が出れば、損失も10倍に大きくなってしまうわけです。
ということで、「外国為替取引」と「証拠金取引」の意味を併せて解釈すれば、、、
FX=「証拠金を担保にその何倍もの金額を運用し、国と国の通貨を交換する取引」
になります。
たまに、ネットで、この解説だけして、「FXは通貨取引だからギャンブルではない」みたいな内容を拝見しますが、これは、利益が出る仕組みをあくまで説明しただけなので、ギャンブルではないことを説明したことにはならないですよね。
ここから、FXがギャンブルではないというkerorinなりの理解を述べたいと思います。
為替相場の流動性リスクを抑える役割
FXを通して、外国為替相場に参加しているわけですが、外国為替相場の参加者は、投機目的のトレーダーだけはありません。
外国為替相場には、「輸入の際に、必要な支払い用のドルを調達したい」「自動車の輸出で得たドルを日本円に交換したい」という実需を目的とした企業も参加しています。
では、仮に、外国為替相場の参加者が、実需を目的とした企業だけになった場合にどうなってしまうのか?
実需のみの取引になると、取引量が少ないために買いたいときに買えないということが起きやすくなり、レートの変動も不可解な動きになりやすくなります。
この状態を流動性リスクと言います。
つまり、、、
トレーダーのような投機的な存在が、流動性リスクを減らして、市場の流動性確保に貢献し、国際的な経済交流を円滑なものにしてくれている
という面があるのです。
なので、ギャンブルにはこうした面はないので、異なるではないかと思いますね。
ただ、こういう説明をすると、、、
という意見があると思います。
では、投機は、ギャンブルなのでしょうか?
「投機」=「ギャンブル」?
投機やギャンブルの言葉の意味は、調べても曖昧です。
なので、人それぞれが抱く言葉のイメージの意味の問題になってきてしまい、明確な線引きをするのは難しいですが、kerorinとしては、違うものかなと考えています。
ギャンブルという言葉のkerorinのイメージは、、、
「“今日の第4レース”を予想して賭ける」
「次の“ラストの勝負”で、大金を賭けて、一発大儲けを狙う」
のように、ピンポイントを狙ったものという感じです。
当たり前ですが、誰も未来のことを、ピンポイントで100%当てることはできません。
未来のある一時点の賭け事を予想して勝負するのは運要素が強くなります。
なので、ある一発勝負、あるピンポイントの賭け事を予想して勝つか負けるかにフォーカスし、運の比重が大きいのがギャンブルだと考えています。
では、一方、「投機」ですが、字のとおり、「機会に投じる」と書きます。
kerorinの勝手極まりない解釈を、括弧書きで追加すると、投機という言葉を、、、
(統計的に利益の出る確率が高い)機会に投じ(続け)る
と捉えています。
トレーダーは、相場の値動きを100%予想することができないことを体得しています。
なので、多くのトレーダーは、「この日のドル円の動きを予想して一発勝負に出る」という取引、個々の取引で勝ったか負けたかにフォーカスしていないと思います。
それよりも「自分のトレードルールで取引を継続していれば、勝ったり負けたりを繰り返しながらも、将来的に利益が増えていく」ことにフォーカスしています。
ピンポイント・運次第のギャンブルと対照的に、取引数の多さ・統計的な優位性に重きをおく。
これが、「投機」だと思っています。
まとめ
「FXはギャンブルなのか?」について、長々と、自分なりの考えを書いてみました。
うまく説明できたかはわかりませんが、「FX」=「ギャンブル」のイメージがあって、FXトレードをやることに抵抗がある方に、少しでも参考になれば幸いです^ ^
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記事を最後までご覧いただきありがとうございました!