1月8日(木)日本時間午後10時頃に、日産自動車の元会長・カルロス・ゴーン氏が、出国先レバノンで記者会見を開催しました。
この記者会見について、海外メディアはじめ、どのような反応を示しているのでしょうか?
今回は、そのあたりを掘り下げてみました。
ゴーン氏記者会見の概要(要旨)
日 時:1月8日(水)午後10時(日本時間)~
場 所:レバノン・首都ベイルート・レバノン記者会館
参 加 者:メディア関係者100名以上(うち、日本メディアは4社参加)
- (逃亡について)私は今日どのように日本を抜け出したかを語るつもりはない。
- 私は正義から逃れたのではない。政治的迫害から逃れた。他に手段もなかった。公平な裁判が受けられないので(逃亡の)リスクを取った。
- 日本で法律違反をして逃れたことは問題かもしれないが、検察もリークしてはいけないという日本の法律があるのに違反している。私の法律違反が問題なのになぜ検察の法律違反は気にしないのか。間違った制度だ。
- 起訴されれば有罪になる確率は99.4%だという。なんと言うことだ。これは迫害だ。
- 西川(広人・前最高経営責任者=CEO)氏やハリ・ナダ(専務執行役員)氏など多くの日産幹部が私を追い出すのに関わっていた。
- 私は日本政府で何が起きたかを話すことができ、名前を出すこともできる。だが、レバノン政府に迷惑をかけたくない。この場では沈黙を守る。
- 個人的には私はトップレベルは関与してないと思う。安倍(晋三首相)さんは関わっていないと思う。
- (起訴された内容について)いずれも根拠がなく日産から支出された資金は正当なもの
- 検察は私がサウジアラビアの男性と特別なつながりがあると主張しているが、実際は同じことをオマーン、ドバイ、レバノン、カタールなどとしてきた。
- 私への人格攻撃もあった。ベルサイユ宮殿でお祝い(結婚披露宴)をしたことだ。日産の幹部がいなかったのは外国のパートナー向けのパーティーだったからだ。
- 日本に言いたい。私は冷酷で強欲だと中傷された。日本はゴーンを嫌っている。私は日本が好きだ。日産を愛していた。
ゴーン氏記者会見に海外の反応は?【海外メディア編】
LE JDD
全世界から130名の報道記者が招待。ただし、日本の記者はたったの4人。
Financial Times
彼は、12月下旬の東京での保釈からレバノンへのドラマティックな脱出劇の詳細を語らなかった。
この飛行は彼を国際逃亡者にした。このことは、今後の彼の動きを厳しく制限するかもしれない。
Telegragh Business
カルロスゴーンは、日本からの逃亡以降、初のコメントで、日産の幹部が彼に対して陰謀を企てたと主張
The New York Times
レバノンの首都ベイルートで開催された記者会見で、ゴーン氏は不正な司法制度と不誠実な部下による企業クーデターの犠牲者として自分自身を主張
National Post
元日産のトップが再びメディアで会見。今回は、自動車エグゼクティブのレジェンドではなく、世界一有名な逃亡者として。
The national
カルロスゴーンは、レバノン報道社を暖かく迎え入れる一方で、日本報道社は、雨が降る中、外で待たされた。
まとめ
今回は、「ゴーン記者会見に海外の反応は?有名な逃亡者の会見・日本記者冷遇の声も」と題しまして、1月8日(木)日本時間午後10時頃に、レバノンで開催されたカルロス・ゴーン氏の記者会見について、海外の反応を調べてみました。
調べたところ、ゴーン氏を逃亡者と報じていているマスコミ、日本人記者の出席が少なく、冷遇されていると報道している社が複数ありました。
今回は、ここまでとさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。